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  • 執筆者の写真ohata motoko

嗅ぐことを意識したとき

神奈川県ではすでにソメイヨシノの季節は去り、八重桜も満開が過ぎました。

わたしにとって春の訪れを感じるのは沈丁花の匂いです。


花の近くでかぐと強烈過ぎて酔ってしまいそうになるあの匂いが、かすかに感じられたとき、あぁ春だなぁと思うのです。

そうこうしているうちに、桜が咲くんですよね。


写真は、息子が桜の匂いを嗅ぐシーンです。

まだ幼いですが(4歳前)、花はいい匂いがして、匂いは鼻で嗅ぐ、ということを教えなくてもわかっているのです。

ずいぶん前から、なにか匂いを嗅ぐときには鼻で嗅ぐという行動を示していました。我ながら情けないのは、一体いつから(何歳から)匂いを鼻で嗅ぐ行動をしていたのかきちんと記録していなかったことです。悔やまれます。本当に匂いの研究者として悔やまれます。

少なくとも2歳半には、はっきりと嗅覚行動を表現していたと思います。記憶をたどる限りですが。


わたしがワインやビールを飲んでいると、「においしてみる!」と言って、鼻でクンクンと匂いを嗅ぎ、「いいにおいする!」とよく言います。また、キッチンでご飯を作っているときにリビングなどに流れ込む匂いを感知して、「いいにおいする〜」と言います。一方で、うんちやおならは「くさい」と言っていて、すでにpleasantな匂いとunpleasantな匂いがわかるようになっています。それは、学習したのだと思います。


でも、鼻が匂いの感覚器官であるということはだれも教えていないので学習ではなく、気づいたのだと思います。

産まれたばかりの赤ちゃんは視覚が弱いそうで、おっぱいを探すのも匂いにより誘引されることは有名な話です。それに、数日立つと母親のおっぱいの匂いと他者のおっぱいの匂いの区別がつくまでになるということもよく知られた事実です。


4歳前の息子たちですが、今では「鼻は匂いを嗅ぐところ」とわかっていて、いい匂いと嫌な匂いもわかっているんですね。

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