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特許出願しました!

執筆者の写真: ohata motokoohata motoko

2016年4月に、食品においても「用途発明」が認められるようになりましたね。すでに知られている食品や食品成分と、新しく見つかった機能性を結びつけて、これまでになかった用途への使用に適する事実を、様々な研究成果から見いだしたことに基づく発明のことです。

このたび、2,5-dimethyl-4-hydroxy-3(2H)-furanone(略してDMHFと呼んでいます)の新しい機能性を発見し、その機能性を十分に発揮できる使用方法も明らかにしたので、それに基づいて用途を発明するに至りました!

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発明名称: DMHFを含むリラックス剤

出願番号: 特願2017-142580

出願日 : 平成29年7月24日

発明者 : 大畑素子・横山壱成・有原圭三

出願人 : 学校法人北里研究所

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DMHFは、イチゴやパイナップルなどの天然物にも多く含まれていますし、食品の調理や加工工程の加熱でも生成される非常に有名な香気成分です。食品添加物(香料)としても広く利用されています。(もちろん、食品以外にも着香剤として使われていますが、今日は、食品に限った話にします。)しかし、これまでは、食品の場合ですとイチゴやパイナップルの香りを表現するためや、嗜好性を向上させるために着香されているだけでした。

私たちのこれまでの研究成果から、このDMHFには生体をリラックスさせる作用があることがわかり、そのリラックス作用を誘導する使用方法を見いだしたのです。DMHFは有名な香気成分なので公知ですね。しかしこのDMHFの作用は世界で初めて明らかになったことなので、この新規作用と見いだした使用方法で、特許出願したのです。

これをきっかけに、どんどん食品における機能性香気成分や、用途が発明されていくと思っています。食品の香りはおいしさだけに貢献するのではなく、それ以外にも新しい可能性をいっぱい秘めているということですね!わくわくが止まりません!


外国の市場で撮ったイチゴの写真。市場でも、スーパーマーケットでも、イチゴ売り場の周辺は酔うほどDMHFの香りがしますよ。


 
 
 

Motoko's Aroma-Lab. 

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