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雨降り

  • 執筆者の写真: ohata motoko
    ohata motoko
  • 4月23日
  • 読了時間: 2分

インスタにも書きましたが、今日は雨がずっと降っています。

よく、突然雨が降ってきたときや、降り始めのときなどに外にいると、土やアスファルトから、なんとも言えない独特なムッとするような匂いがします。感じる場所にもよりますが、すこしノスタルジックな感じがわたしはします。


あれは、昔から、ペトリコールやゲオスミンであると言われています。ペトリコールやゲオスミンは、じつは雨の匂いそのものではないみたいですね。

ペトリコールは、Natureにかなり昔発表されました。

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Bear, I. J., & Thomas, R. G. (1964). Nature of argillaceous odour. Nature, 201(4923), 993-995.

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日照り(干ばつ)後の最初の雨の匂いと、土壌中の有機物などの匂いが関連付けられている事が多いようで、干ばつに苦しんだ牛が風に乗って遠くから運ばれてくる雨の匂い"smell of rain"に落ち着きなくなる、などがイントロで書かれています。

ペトリコールとはなにかの化合物の名称ではなく、次のように書かれています。

"The diverse nature of the host materials has led us to propose the name 'petorichor' for this apparently unique odour which can be regarded as an 'ichor' or 'tenuous essence' derived from rock or stone."

ちょっとichorやtenuous essenceが何を指すのかわからないですが、石や岩か由来で独特な匂いのこと、干ばつ後の最初の雨の匂いのこと、そのあたりのことや現象をペトリコールという、そんな感じでしょうか。


ゲオスミンは、二環式のテルペンアルコールで、こちらは化合物名。

湿った土などの匂いの主な原因物質であることが言われています。

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Dhrubo Jyoti Sen. (2016). Moist earth smelling geosmin as a terpene bicyclic alcohol. World Journal of Pharmaceutical Research, 5(8), 1-8.

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別のWebsiteでは、ゲオスミンとペトリコールの関係が書かれていました。こちらは論文ではないですが、ご参考まで。






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