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  • 執筆者の写真ohata motoko

特秀メロンを食べました!

新型コロナの影響で消費が落ち込んでしまった畜産物や農産物を応援しようと,お取り寄せなどを積極的にする人たちが増えましたよね。

我が家も例にもれず,肉や果物をお取り寄せしました。とても高級なものでも,少しリーズナブルに買うことができます。普段はなかなか買うのを躊躇してしまうものをお買い得という甘い言葉に踊らされ,いくつか買ってしまいました。米沢牛,松阪牛(少し早い父の日に贈りました),そして,特秀メロンです。



クインシーメロン(写真手前)とアンデスメロン(写真奥)です。「糖度の見えるメロン」ということで,QRコードがシールで貼ってありました。アンデスメロンのQRコード先は・・・


品種名,収穫日や糖度,規格,生産者の方のお顔などを見ることができました。

糖度は17度!

クインシーメロンの方は,糖度は16.9度でした。


アンデスメロンは言うまでもなく最高に甘くてジューシーでおいしかったです。香りはかなりフルーティで,さっぱりしたグリーンなプロフィールもありました。が,追熟がおそらく少し進んでいたために,フレッシュグリーンノートはそれほど強くはなかったです。とにかく,フルーティでジューシーな印象のエステル系の香りがバンバン!


クインシーメロンは,私は初めて食べました。果肉もしっかり歯ごたえがあって,ジューシーで,そして私はとてもクリーミーに感じました。とても不思議な感覚でした。香りはもちろんメロン独特のエステル臭がバンバンするのですが,どうしてもクリーミーな香りがするのです。本当に微量だと思うのですが,絶対にラクトン系の化合物が入っていたと思います。そして,それは結構インパクトがあると思います(寄与度が高い)。



気になってクインシーメロン(quincy melon)の香気成分について論文を検索してみましたが,見当たりませんでした・・・。どなたか文献をご存知でしたら,教えて下さい。


一般的にメロンの香りとされているのは,そのほとんどが酢酸エステルです。復習がてら,勉強してみましたよ。

メロンの匂い成分は250種類以上報告されているようです。匂い成分量としては実に90%以上をエステルが占めていて,その他はアルコール類,アルデヒド類,ケトン類,ラクトン類,脂肪酸類から構成されているようです。

あ!やっぱり,ラクトン入っているんだ!でもきっと,クインシーメロンでは他のメロン種よりも寄与度が高いと思います。とにかく特徴的だったんです!!


エステル類は酢酸2-メチルブチルや2-メチル酪酸エチルなどがフレッシュで軽やかな甘い香りに寄与していて,酢酸ヘキシルや酢酸(Z)-3-ヘキセニル,ヘキサン酸エチルなどがフレッシュでグリーンな香りや果肉感を思わせる香りに寄与しているようです。また,酢酸フェネチルや酢酸ベンジルなどは華やかな甘い香りに寄与しているようです。それに,チオ酢酸Sメチルなどの含硫化合物も重要なようで,メロンの熟成した果肉を連想する香りを示すようですよ。


しっかり香りも味わいました!

わたしはメロンが大好きです!!


参考文献:香料の科学(講談社),長谷川香料株式会社著,P66,2014年第3版

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