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  • 執筆者の写真ohata motoko

附属高校生対象の体験実験


豊山女子高等学校の1年生47名(2名欠席だったので45名でした)を対象に、「食べ物の香りを科学する!〜身近な食品の香り成分を抽出・混合してみよう〜」というテーマで実験を行いました。

午前の部80分間、午後の部90分間の非常に盛りだくさんなものでしたよ。

わたしが担当している卒論生5名がアシスタントとしてお手伝いしてくださいました!

午前中は、まずアイスブレイクということで、ブラインドで様々な食品の香りを嗅いでもらって何の食品か当ててもらいましたね!コーヒーの粉、味噌、イチゴのフレーバーが正解なのですが、おもしろいことに、味噌ではなくしょうゆと答える班、チーズと答える班があり、発酵食品の類似した香りをしっかり嗅いでいるなぁと関心しました。

その後、食品の香りについて基礎的な講義をして、オレンジの皮を使って簡単な「圧搾法」と「溶剤抽出法」で香り成分を抽出し、ムエットにつけて嗅いで香りの違いを評価しましたね。

午後は、加工食品にフレーバーを添加する意義について、オレンジ香料の入ったグミや、ジュースの香りを嗅ぎながら深く学びました。また、ミネラルウォーターに砂糖を溶かしただけの甘い水を飲んだあと、イチゴのフレーバーを数滴垂らして飲んでみるなど、今はやっているニアウォーターへのフレーバー利用についても勉強しました。「香り」と「味」のおいしい関係について理解が深まりましたね。

そしてこの体験実験の真骨頂!フレーバリストになりきって簡単なフレーバーを調香してみましたね!!!

今回はイチゴのフレーバーです。準備したのはたった8種類の香料。それぞれムエットにつけて香りの特徴をよく話し合ったあと、どのような配合で入れると班の理想に近いイチゴフレーバーができるか考えて、オリジナルのイチゴフレーバーを作ってみました!


酸っぱい印象のイチゴフレーバー、あま〜いジャムのようなイチゴフレーバー、まだ完熟していない青い部分のあるイチゴを連想するフレーバー、などなど、班の個性が出てさまざまなイチゴフレーバーが出来上がりました!

ラボで調香したので、実際に口に入れることはできませんでしたが、ムエットを使ってしっかり評価しましたね。

なかなか体験できないレアな実験ができたと思います。そして、生徒さんもいきいきと学んでいて、本当に有意義な時間でした。


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