なんて嬉しいお知らせでしょうか。論文受理のお知らせ。
とても重要な知見でしたので、早く公表されることを望んでいましたが、受理されるまではちょっと苦戦して時間がかかってしまいました。Animal Science Journalというジャーナルです。
タイトル:Investigation of potent odorants generated during the production of whey protein hydrolysates
著者:Hajime NAKADA, Motoko OHATA, Mari HOSAKA, Hiroshi OCHI, Fumiaki ABE and Keizo ARIHARA
乳タンパク質のひとつであるホエイをタンパク質分解酵素で高度に分解したものは、アレルギー赤ちゃん用の粉ミルクの原料素材の一部でもあります。タンパク質分解酵素で分解したホエイタンパク質加水分解物は、抗原性が低いのでアレルギーの赤ちゃんにとってとても大事なのですが、実は嗜好性が劣ることがかねてより問題でした。特に非常に不快な匂いが問題となっていたので、なんとかしてこの不快な匂いの正体を特定し、取り除く事ができないか、ということで5年前から研究が始まりました。結局5年間で修士の学生1名、学部4年生5名、企業研究者1名がこの研究に携わり、わたしと一緒に研究を進めたことになります。
そのなかの前半部分の成果がこの度論文として受理されました!
後半部分の公表も間近かな!?
下の写真はこの研究テーマで学会発表した際にベストプレゼンテーション賞を頂いたときのものです。この時以外にもこのテーマで学会発表したことが何度かありましたが、いつも反響があったことを覚えています。
(第60回 香料・テルペンおよび精油化学に関する討論会, 2016/10/30)