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執筆者の写真ohata motoko

湘南キャンパスの梅の花


ここ最近私はとても体調を崩していたのですが、ようやく回復傾向にあり、今日はとても元気です。

午前中、日本大学生物資源科学部のくらしの生物学科のある先生に用事があり、出かけておりました。(くらしの生物学科は私のいる12号館から随分離れています。)

バラ園の隣に建物があるのです!うらやましい!

建物に近づくと、パウダリーな匂いがしてきたので、あれ?と思っていたら、バラ園とくらしの生物学科のちょうど間に、梅の並木があることに気づきました。梅のことは全然詳しくないのですが、白、濃いピンク、薄いピンクの3種類の梅の花が咲き乱れていました。

用事が終わった帰り、しばらく梅の木の間をウロウロしながら例によって、鼻の頭が花粉で黄色くなるほど匂いを嗅ぎまくりましたよ。そろそろ春だなぁと幸せな気分になりました。




さて、梅の花の匂い成分について、簡単に調べてみました。論文ではなく、書籍(香りの総合事典、朝倉書店)からの情報です。それによると、梅の花の匂い成分研究は非常に少ないようですね。報告されている成分は、安息香酸、イソオイゲノール、安息香酸ベンジル、ベンズアルデヒド、ベンジルアルコール、メチルオイゲノールなどのようです。

ベンズアルデヒドは、少量だとさっぱりしたフローラルフルーティで優しい杏仁豆腐のような匂いがします。濃いと、どぎつい甘さやアーモンド臭がしますが、梅の花の柔らかい甘い匂いは、このベンズアルデヒドかな、なんて実感しました。ベンズアルデヒドは梅らしい匂いの原因だそうです。私はベンズアルデヒド単体ではそんなにパウダリーな感じをしないのですが、おそらく他の成分とのインタラクションで、梅らしいパウダリーな匂いとなるんでしょうね。


それに、オイゲノール系の化合物にも注目です。オイゲノール単体では、とてもスパイシーでクローブっぽい、ガサガサしたような強い匂いがします。イソオイゲノールは甘さが特徴のスパイシーでクローブっぽい匂いがして、メチルオイゲノールはあんまりスパイシー感がなくマイルドな感じの匂いです。少しハーブっぽいです。梅の花の全体的な匂いの良さは、オイゲノール系の含有量に比例する、との記述もあります。興味深いです。このスパイシーさも、梅の花のパウダリー感に貢献しているのかな?




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