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執筆者の写真ohata motoko

香りを体験するということ その1


誰にでも鼻はありますし、匂いのするものもそこらじゅうにあふれていますから、本来ならわざわざ「香りを体験する」なんていうことは必要ないのかもしれません。けれどあまりにも当たり前すぎて、意識して匂いを嗅ぐということ匂いを感じるということをしなくなっているために、「香りを体験する」ことが非常に新鮮でハートが掴まれることなのかもしれませんね。

実は先日、名古屋市科学館に行く機会があり、「香りを体験する」コーナーにずいぶん長いこと居座りました。(この大きな丸いドームはプラネタリウムです)


立体的な構造の違いと香調の違いの展示。左がl体のメントール、右がd体のメントールです。この構造の違いも香調の違いも授業でやりました。 下にある物の中心を押すと、スポンジ状の物体に染み込まれている(?)それぞれの匂いがディフューズされてきます。が、匂いの曝露方法が良くないせいか、十分に匂いの違いをかんじることが難しいのでは?と感じました。要は、広い範囲にディフューズされているので、自分の鼻に来る頃にはl体とd体が混ざってしまっています。



別の展示ブースには沈香(じんこう)が!これには驚きました!実物を見たのは数回目ですが、惜しげもなく展示されているなんて!右の大きな木ですね。重要な香料が取れるだけでなく、日本の香道にも欠かせない物となっています。非常に奥深くモッタリとして甘く、重みのあるウッディで・・・う〜んはるか昔に嗅いだ記憶をたどって記憶だけで嗅球を刺激すると(こんなことはあるわけない)、そんな香調に。左隣はサンダルウッドです。白檀ですね。

少しでもこの展示ブースから匂いが漏れていないかと、かなり怪しい行動でしたが、端から端まで嗅いだものの、完全に密閉されていて外には漏れ出ていませんでした。


近くには、これまた貴重な動物性天然香料の原料が厳重に展示されていました。これはカストリウム。授業でも嗅ぎましたね。


これはムスク。これも授業で嗅ぎました。実は現物を見たのは初めて!かなり興奮しました!


この他にも写真をたくさん撮ったのですが、機会を見つけて授業で紹介しようと思います。

これら「香りを体験する」場所は実はたくさんの人でごった返していて、そこに長時間居座り、匂いを嗅ぎまくったりメモしたり、写真を撮ったりと多くの人に迷惑をかけてしまったなぁと反省しています。でもやっぱり香りが好きだから!


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