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執筆者の写真ohata motoko

香りの科学第8回目 嗅いだ香料


・金木犀の調合香料・・・ちょっと季節が過ぎてしまいましたが、金木犀の香りを。

・γ−ノナラクトン・・・ココナッツ様。甘いフルーティな。ピーチ様。

・2-フェニルエタノール・・・フローラル。バラ様。スッキリとした。アルコールっぽい。日本酒の様な。

・オイゲノール・・・クローブ様。スパイシー。ツンとする。

ローズの香りを作るのに、欠かせない香料となるのが、2-フェニルエタノール(ローズPと言ったりします)とオイゲノールです。それぞれを別に嗅いだときと、2つのムエットを重ねて嗅いだときとでは、ローズっぽさが全然違いましたね!たった2種類ですが、匂いが混ざったときの様子を感じることができたと思います。



そう言えば去年は京都にある京都教育大学というところに勤めていました。そのキャンパス内にはものすごい量の金木犀の大木(たいぼく)があって、どこに行っても窓をしっかり締めても換気をしても、秋はずっと金木犀の匂いがしていました。最初はとてもいい匂いと思っていましたが、さすがに・・・。

また、母校の一つでもあるお茶の水女子大では正門からまっすぐ進むと貫禄のある金木犀の大木(たいぼく)が出迎えてくれます。その金木犀にたどり着くまでは、イチョウの銀杏のすさまじい匂いがして、だんだん金木犀の匂いが混ざり、最終的に金木犀の強烈な匂いにあたりはつつまれる・・・そんな感じでした。



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