先日,とってもおいしい桃をいただきました.
「清水白桃」という桃だそうです.いつも食べる桃は果皮がピンク色の桃(品種などを気にしたことがなかったので,不明です・・・)なので,果皮が白い桃は初めてでした!
個人的に,あまりにも珍しかったので,よ〜く香りを味わいました.
とにかくすごく強く感じたのが,δ-decalactoneです.
とろっとしたミルクのようなフルーティな匂い,メルティ,クリーミー,それが第一印象でした!
δ-decalactoneは,非常にクリーミーな匂いがしますし,クリーミーな果物様,ココナッツっぽい匂い,ネットリしたミルクっぽい匂いがします.普段食べる果皮がピンクの桃よりもずっと強く,このδ-decalactoneの匂いがしました.(分析などはしていないので,あくまで官能的に感知した香調と,そこから推測する化合物です.いわば人間ガスクロ・・・)
もちろん,果皮がピンクの桃でもよく香る以下の三種
γ-nonalactone(ココナッツぽい匂い,ピーチ様の匂い)
γ-decalactone(フルーティな匂い,ピーチ様の匂い)
γ-undecalactone(とっても強烈なピーチの匂い)
も匂いました.
あとは,面白かったのが,vanillinの匂いがしたこと.
「なんだろうこの異様な甘い匂いは!?」と思ったのがおそらくバニリン.他のピーチ香と合わさって異様なまでの甘ったるい匂いになっていました.
書籍などを調べてみると,白鳳という品種にはバニリンが検出されていました.桃にとってはバニリンは珍しい匂い成分ではないのかも知れませんね.でも普段果物の匂いを研究対象にしていないのでとても新鮮でした!
あ〜,また桃が食べたいなぁ〜.今度は食べることに徹したいです.
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